山田浩司
1962年生まれ。名古屋市出身。名古屋大学法学部卒業。大手資格予備校に勤務後、支店長を経て独立。1993年に株式会社フォーサイトを設立。東京・本郷を拠点に高品質で低価格のオンライン講座を開設している。情報格差を是正し、都市と地方の格差をなくしたオンライン講座は幅広い世代から評判を集め、教育産業に一石を投じている。
https://www.foresight.jp/

※ 本サイトに掲載している情報は取材時点のものです。

INTERVIEW

そもそも私は、何事も男女平等にすればいいと考える社会の風潮に疑問を持っています。男性であれば女性よりも力仕事を得意するでしょうし、女性であれば男性より細やかな対応を得意とする方が多いでしょう。一概に何でも男女平等にすればいいというものではなく、性差があることを前提にした女性活躍の在り方を考えたほうがいいと考えています。そのためには個性に向き合うことが大切です。社員一人ひとりの個性を最大限に引き出していきながら、個が集まった多様性の中でどう調和していくのか、その中に真の女性活躍の在り方が潜んでいると思っています。

山田浩司

個々に見合ったワークライフバランスを

近年ではワークライフバランスを大切にする考えが一般的になり、早く仕事を終わらせて帰ったほうがいいと言う方もたくさんいらっしゃいますが、私は反対です。女性であれば習い事に通ったりネイルやエステに行ったり、女性ならではの活動もあるかと思いますが、時短せずに長く働きたい女性もいますし、男性もそれぞれです。そのため当社で大事にしているのは、最適なワークライフバランスは人それぞれということ。
性差など関係なく、個々に見合った働き方を提供していくことが重要なのだと考えています。

女性同士を繋ぐ独自のネットワーク

山田浩司 当社には多数の部署があり、どうしても男女比に偏りが出てしまいます。たとえば教材をデザインする部署では女性が多いのですが、撮影機材を扱うような部署では男性が多くなりがちです。そうした場合、部署によっては男性が8割に対して女性が2割という比率になります。しかし、男性が多い職場だからと言って女性がいきいきと活躍できないとなれば、それは本末転倒です。そうした課題を解決するために、当社では女性だけのネットワークを立ち上げ、女子会制度などを会社として推進し、そこに予算を与えています。これは月1回を目途に様々な部署から女性だけが集まり、女性だけのコミュニケーションを活性化してもらうというもので、会社主導でネットワークをつくっています。なぜ会社主導にしているのかと言えば、いつも同じメンバーだけで女子会を開いていてもネットワークが広がらず、あまり意味がないと思うからです。普段接点のない女性同士を繋ぐために会社が強制的に参加メンバーを決め、日時を指定。そうすることで、新しいコミュニケーションを能動的に生み出していくことができるのです。

社員を大切にするからこそ業務効率は上がる

山田浩司 また当社ではオフィス内に広いキッチンを備えており、社員同士が皆で集まって料理をしてもらう昼食班制度を設けています。社内には多数の部署があるため業務も多岐にわたり、部署を超えた社内コミュニケーションが困難になってしまいます。とはいえ、仕事終わりの飲み会を頻繁に行うのも現実的ではありません。社員同士でわいわいと料理を楽しみ、昼食を一緒に食べようという取り組みであればすぐにできることですから、非常に社員からも好評を得ています。
そのほか当社では、社員のフィットネスにも気を配っています。会社で予防接種を受けてもらうことはもちろん、加圧トレーニングやヨガなど、会社が率先して社員の健康管理に関与しています。社員が健康であれば欠勤も減りますし、業務の効率も上がります。社員の自主性に任せて健康管理をしてもらうのはあまりに無責任だと思うからです。今後はマッサージやエステ、ネイルなど、社内で無料できるような取り組みも増やしていきたいですし、より女性がおしゃれで楽しく仕事に打ち込める環境を整えていきたい。制度をつくればいいというのではなく、女性一人ひとりが輝くような働き方を常に改善を繰り返しながら提供していきたいと思っています。