柴崎方惠
大学卒業後、ソニー株式会社に入社。情報機器事業部・半導体海外営業を経て結婚・出産退社。元夫と共にソフトウェア会社設立。その後自分の必要であったベビーシッターの会社を設立。全国保育サービス協会の理事も務めていた。怒鳴らない子育て法出版・その他子育て講演会・雑誌等に掲載等。
http://mothergoose.jp/

※ 本サイトに掲載している情報は取材時点のものです。

INTERVIEW

現代社会では、地域によって保育園の数が不足していたり、子育てをしているご両親にしかわからない課題もたくさんあります。とくに育児と仕事を両立している女性は、子どもの事情でどうしても仕事に就けないというケースもあり、ワークライフバランスも保ちづらい現状があります。そうした環境を社会全体でケアしていかなければいけません。また、ベビーシッターや保育園などの施設を安心して活用していただけるように、行政の制度や補助を整えていく必要もあるでしょう。当社はその中で、子どもたちの助けとなるだけでなく、何よりもそのご両親や、女性たちの助けとなる会社でありたいなと考えています。

柴崎方惠

やりがいのある仕事を通じて

当社はベビーシッターの請負業をはじめ、病院内の委託事業、認可保育園・認可外保育園の運営やFC事業など、創業から23年の間に幅広い事業を展開してきました。「ご両親に代わって愛情を込めて子どもたちのお世話をする」という理念を掲げてきたのも、子どもたちだけでなく、同じ女性として、「働くお母さん」のために少しでもお役に立てればという気持ちがあったからです。

私自身も2児の子を持つ母として、働く母として、そうした大変さや社会の課題に直面してきた立場でもあります。でも実は、育児と家庭の両立が大変だと感じたことはあまりないんです。それはきっと、仕事が好きだから乗り越えられた部分もあるのかと思います。保育事業などの仕事に携わっていると、お母様方から「ありがとう」というお言葉をいただくことも多々あります。それが何よりも励みになりますし、やっていてよかったなという思いにも繋がっているんです。

多様化する働き方に応えながら

柴崎方惠 私は大学卒業後にソニー株式会社に入社し、情報機器事業部や海外営業部に在籍、今とは180度違った環境のもとで働いていました。

しかし結婚・出産を機に、子どもを預けて仕事をする時間が多くなっていった中で、「それであれば自分の目で確かな方を雇いベビーシッターの会社作ってしまおうと」と思ったことが起業のきっかけです。

当時は、ベビーシッターを雇うという家庭が今よりも一般的ではなかったのですが、この20年で共働き世帯は急激に増え、女性は社会に出て働くのが当たり前という世の中になり、「子どもを預けて働きに出る」ということも一般的になりました。それだけ働き方が多様化する一方で、保育に対する要望も細かく増えてきた印象もあります。

利益よりも先に、安心と安全を

柴崎方惠 そして現在、認可保育園は3店舗、認可外保育園が2店舗、事業所内保育や病院内保育を計4店舗展開しています。

事業規模が拡大していく中でとくに心がけていることは、私たちの事業はあくまでも慈善事業、半分はボランティアだという気持ちで取り組んでいるということです。ニュースで社会問題として取り上げられているような保育園の多くは、利益を追求しすぎてしまっているという印象もあります。経営していくうえでもちろん利益は大切ですが、それもお子様の安心や安全があるからこその利益。そうした意識がなければ、この事業はうまくいかないと思っています。そしたまた、その思いを共有できる方々と一緒に働いていきたいですし、雇用の面でも「働くお母さん」の助けになることができれば、当社の存在意義は今後もますます強くなっていくのではないかと考えています。