根本惠理子
1952年生まれ。神奈川県横浜市出身。新日本石油株式会社で2年OLを経験した後スタイリストを志しSUNデザイン研究所に入学、TVCM、雑誌、多くのファッションショーに携わる。プロ野球選手との結婚を機に退職。家事育児(二女出産)に専念。子育てが一段落した1991年に派遣会社に登録、マンションのMRの受付、HAとして勤務。同社正社員となりマネージャー職、副社長を経て2005年に退職。これまでの経験を活かし2006年有限会社「恵楽プランニング」を立ち上げる。2008年株式会社「FIPS」に社名変更現在に至る。
https://fips.co.jp/

※ 本サイトに掲載している情報は取材時点のものです。

INTERVIEW

当社は現在、住宅展示場でお客様に明るくお声掛けする「呼び込みスタッフ」の派遣に力を入れており、主婦を中心に多くの女性が生き生きと活躍をしています。女性が働く場所として住宅業界はとてもマッチしていると思います。モデルハウスのご案内やハウジングアドバイザーのお仕事はきめ細やかな気配り、ホスピタリティのあるおもてなしで、「こんな素敵な広々としたリビングならお友達を沢山呼んで楽しいパーティーができますよね」など、実際にそこに住んだイメージを描きながらストーリーを語る方がお客さまに親近感を与え良好なコミュニケーションが取れるからです。

根本惠理子

また当社では子育て真っ只中という方を含めた30代から40代の主婦の方が登録者全体の58%を占めており、家事や子育てのあいだの時間をうまく使って働けるような仕事を紹介しています。その他、会社員の方がダブルワークとして、また、就職を控えた大学生が社会性やビジネスマナーを身につけたいということで登録されることも多いです。挨拶やお辞儀の仕方などビジネスに直結する基礎力のある人を輩出したいという思いは設立当初から持っており、礼法をベースとしたマナー教室やメイクアップ教室などの研修を定期的に実施しています。

根本惠理子『仕事と学びをからめていくことの面白さを伝えたい』

根本惠理子 住宅業界に身をおいてみると、建築のこと、税金のこと、資金繰りのこと、インテリアのことなど、さまざまな要素が凝縮されて成り立っていることがわかります。自分から学ぼうと思えばいろいろなことが習得できる業界です。私は社会人を経て、プロ野球選手との結婚を機に出産、育児と主婦業に13年間専念いたしました。育児が一段落し再び働きはじめ、同時に専門学校に通いました。また時期が来たら働きたい、学びたい、どんな職業においても「ビジネスの基礎力」となる「礼法マナー」を習得したいという思いはずっとありましたね。そんな私自身の経験からも、仕事と子育ての両立を望む多くの女性たちにお仕事の紹介をしたり、ライフバランスのアドバイス、仕事に学びをからめていく面白さも伝えたいと思っています。社会に出て働くことで、いろいろな人の立場や考え方を理解することができるようになりますし、自分自身の成長にも繋がります。それはとても幸せなことだと思います。今現在、専業主婦の方で、少しでも社会と関わりたいとか、勉強をしたいと漠然と思ったら一歩踏み出して欲しいと思います。素晴らしい出会いもあるし、幾つになってもやる気になればできない理由はないと思っています。逆の目線から見たらなんて自分中心なの!!という人もいるかもしれませんが、一度きりの人生です!自身が主体性を持って明るくしなやかに、仕事もプライベートも充実してほしいと思いますね。これまで「FIPS」を経営するにあたり、大変多くの方々との素敵な出会いがありました。とても感謝をしています。プライベートでは5人の孫もすくすくと育ち、忙しい合間に彼らと遊んだり、話したりすることで癒され、元気なパワーを貰っています。

米沢千愛『一人ひとりの思いをとらえて、より適切な人材活用を行う』

根本惠理子 前職在籍時に子どもが生まれて、育児休暇を取得し、その後1年で復職したのですが、しだいに仕事と育児のバランスで悩むようになりました。女性の働きやすさという面ではとても先進的な会社で、育児短時間勤務制度があったり、有給休暇も取得しやすかったりと、体制としては全く問題ありません。しかしながら自分の性格的なこともあり制度をうまく利用しきれなかったんです。育休を取得していた間に、母になり価値観も増して、人事という仕事にも生かせるところが多々ありました。復職して仕事で成長したい、成果を出したいという気持ちの一方で、毎日保育園へのお迎え時間が迫ってくる焦燥感、子供が風邪をひいて休むことも多い現実の間でジレンマを抱えていました。ちょうどその頃母が起業し、何かの役に立てたらと思い転職を決意したんです。起業して間もない会社でしたので社員も少なく、人事制度なども一から考えていきました。生活にもう少しゆとりを持ちたいと転職したものの、立ち上げたばかりの会社で当然ですがそのような状況ではなく、おのずと仕事と私生活・育児とのあいだの垣根がなくなりました。数年を経て今は全てのことが仕事に結びついていて、全てのことが育児にも反映できていると感じています。自分自身の経験も踏まえて思うのですが、これからの時代は仕事と育児のバランスをとるだけではなく、融合させていく・融合できることがますます重要になるのではと考えています。当社に登録している派遣スタッフも子育て中の方が多いのですが、派遣スタッフから社員になりたいと言ってくれるスタッフも出てきました。そのためにも人事体制を変える必要があると考え、在宅で勤務できるテレワーク制度や育児短時間勤務ができる期間を子どもが小学6年生までとする制度を昨年導入しました。派遣スタッフについても、今は仕事をしてないけれど土日だけ仕事をしてみたいというような潜在層を掘り起こすことができる会社であればいいなと思っています。前職も人事でしたので、ずっと求人求職という業務に携わっているのですが、仕事と人とのマッチングはすごく奥が深いと感じています。一人ひとりと人間関係をしっかりと構築して、その思いを間違えずにとらえることができたら、より適切な人財活用につながっていくと思います。これからもっと知識を蓄え、実務経験を重ね、よりよい会社にしていきたいです。